Magazine Oi!
トマトは種を抜いてから食え
なんて今ごろ教えられても
すでにトマトは、腹の中で芽を出して
根も張って、とっくに手遅れ
- トマト男
2006-03-19
狂牛
遠い街道を疾駆する狂牛の
蹄の音を聞いたのは
いつの夢だったか
汗ぐっしょりの
夏の夜明け
だったろうか
隣に誰が寝ていたか
おれ一人の夢だったか
誰かと二人で見たのだったか
だけど、あれは
夢なんかではなくて
遠い街道を
たしかに狂牛が
駆け抜けたのではなかったか
夢と記憶は
似たようなものだから
おれはそれを
夢と呼んでいるだけ