Magazine Oi!
2010-08-04
桂男
こんばんわ、桂男(かつらおとこ)です
月に住んでます
五百丈もある桂の木があってね
その番をしてるんです
寂しいですよ
地球に比べると小さいといっても
ひとりで住むには広いです
それで、ときどき
というか、いつもなんですが
剪定の手をやすめて
地上をながめたりしています
すると、たとえば
今夜はあなたが
こちらを見ている
見えますか、私の手招きしているのが
私に手招きされると
あなたの命が少しだけ縮みます
ありがとう、いつも
いただいた命のおかげで
私の寿命が少し伸びます
長生きしないと、いけませんからね
ひとりですからね
いつまでも生きて
月の桂を守っていかなければなりません
おやすみなさい、良い夢を
夢のなかでも
また会えるといいですね
そうしたら
あなたの命を、また少しくださいな
ありがとう、いつも