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2011-03-22
今朝の夢
伊藤が女を口説いている。
まずいな、と思う。
政治家が芸者を口説いてどこがいけない。
と傍観してる場合ではない。口説いているのが好色の伊藤博文で、口説かれてるのか俺の女だ。
近づいて聞くと、どうだ、わしの世話にならないか、と伊藤。やはり口説いてる。
このごろますます幼女趣味に傾いてる伊藤のことなので、べつに考えもなく女に酌をさせたのだが。
俺が目配せしても、伊藤は気づかない。
日本国の初代総理大臣をつとめ現に韓国統監であるような人物に、料亭の親爺(俺)が人前で文句をいうわけにもいかないので、厠に立ったところをつかまえる。
「本気は困るよ。あれは俺の女だ」
「ほ、そうか。そりゃすまん。どうりで良い女だと思った」
あいかわらず口はうまいし、愛嬌もある。どうしても伊藤には負ける。
「言い交わしてるのか」と伊藤。
結婚までは考えてなかったのだが、
「ああ、そのつもりだ」
となりゆきで答えると、伊藤が、
「よし、わしが仲人をする。あした式を挙げろ」
「あした? そう急ぐつもりはないが」
「いや、ちょうどいい。あさってハルビンに向かって発つ。新婚旅行だと思ってついてこい」
ということで、翌日、伊藤の声がかりで大勢人があつまって式。
みんなが万歳を唱えてくれたあたりで、夢が切り替わる。

世の中は狸でできている。
人間のかわりに、パンダに似た丸顔の狸。
それまでの夢とはまったく関係のない話になったはずだが、内容はおぼえてない。
かなり雄弁に何かをしゃべった気はする。