to top page
2013-01-25
マルコフ過程のニヒル
マルコフ連鎖とかマルコフ過程とかについて調べかけた。

こんなふうに書いてあった。
マルコフ過程とは、(…)未来の挙動が現在の値だけで決定され、過去の挙動と無関係であるという性質を持つ確率過程である。このような過程は例えば、確率的にしか記述できない物理現象の時間発展の様子に見られる。なぜなら、多くの物理現象は過去によらない微分方程式によって記述されるが、(…)
- マルコフ過程 - Wikipedia

未来の挙動は過去の挙動とは無関係というのがニヒルでいい。
理解できたか知らないが、「過去によらない微分方程式」とは速度と加速度がわかれば次の挙動が予想できるということか。

こんな説明もある。
N 階マルコフ過程
連続する N 個の状態系列から次に起こる事象が決定されるマルコフ過程。どんな N 階マルコフ過程も、N 個の状態組を新たな状態空間とすることによって、単純マルコフ過程(1 階マルコフ過程)として表現することができる。

人は過去を溜め込んでいる。
怨みとか蓄積している。
けれども真相はといえば、過去の事象が現に存在しているわけではない。
人が過去と思っているものは、過去のふりをした現在である。
どんな N 階マルコフ過程も単純マルコフ過程(=現在)として表現することができる。ニヒルな考え方である。
正確には「表現できる」と言ってるだけだが、ここは強引に「実相」と理解しておく。
今年はニヒリズムも追究する。