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2014-02-01
旅の仲間
父親に死なれて孤児になったヨハンネスが旅を続けていると、
「おーい、旅の人、どこへ行くのかね」
と追いかけてきた者がいて、旅の仲間になる。

泊まった宿屋が巨大な落石で破壊されるが、旅の仲間が予知して二人は直前に脱出する。


空港でボディスキャナーにかけられ、旅の仲間が女だったことが判明する。

- The Insider’s TSA Dictionary - Boing Boing

ヨハンネスの手足が義手・義足だったこともスキャニングで明らかにされ、それらが危険物とみなされて二人はいったん搭乗を拒否されるが、旅の仲間がスキャナーの欠陥を指摘し、さらにスキャナー調達のさいの運輸保安庁の利権をあばいて、搭乗拒否を撤回させる。

旅の仲間は勘も頭もいい。
ヨハンネスは思い切って彼女に自分の秘密を打ち明ける。
自分は生まれながらに手足がない。目は義眼で、耳は模造、それらは自分を拾ってくれた細工職人の父が造ってくれた。いくつかの臓器もなく、ことによると脳もない。自分はそれらを取りもどすために旅をしている。

二人は旅を続け、内戦と旱魃で滅びかけた村を救う。

- High and Dry: 10 Devastating Photos of the California Drought

二人の尽力で村は復興し、大都市に発展する。旅の仲間の助けで手足や臓器を取りもどしたヨハンネスは、やがてナイトクラブの踊り子と結ばれ、市長としてしあわせな一生を送った。

- The Golden Age of Chinatown Nightclubs - Neatorama

旅の仲間のその後は知れない。彼女がこの結末を喜んでいたかどうかも不明。
以上、今日のネット巡回で拾った材料をつなぎあわせた。
話の枠は、アンデルセンの「旅の仲間」と手塚治虫の「どろろ」。