to top page
2015-03-07
続・かぐや姫
かぐやと連れ添いもどってくるのは
三人のうちただ一人
あとの二人は泣き帰れ

船を仕立てて、ゆるゆる、ふわふわ
かぐや姫に会いに行きます



「かぐやは月に帰りました」とお婆さん
「もうこちらにはもどりません」とお爺さん
「だから会いにゆくのです」と貴公子たち
みつかったのですよ
蓬莱の玉の枝
火ねずみの革ごろも
つばくらめの子安貝
どれもみつかってしまったのです
「残念ですが」と貴公子A
「残念ですよ」と貴公子B
「残念ながら」と貴公子C「彼らもみつけてしまったのです、
 つばくらめの子安貝だけでよかったのに」
だからわれわれ三人
ようやく手に入る宝物、船に積みこみ
かぐや姫を迎えに行くのです
「そんな船で月世界まで」とお爺さんお婆さん
「行けますとも、飛行船ですから」

ゆるゆる、ふわふわ、乗り心地は悪くないけど
うれしくかぐやを連れ帰るのは
三人のうちただ一人
あとの二人は泣き帰れ
かぐやと連れ添いもどってくるのは
三人のうちただ一人
あとの二人は泣き帰れ