Magazine Oi!
2015-04-11
六つ目
生まれたときは六つ目だったが
小さな手で顔をぬぐって
たちまち偽装、すでに二つ目
看護師さんが首を振って
「あら、いやだ
 赤ちゃんの目が六つに見えたなんて
 あたし、疲れてるのかしら」
そんな様子だったが
まあ、ばれてはいないだろう
われわれ六つ目族は
今も人間を宿主として系統をつないでいるのだが
なかには成長するにつれて
自分がじつは六つ目であることを
忘れてしまう者もいるから
そこのあなた
あんたも六つ目かもしれないよ