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2018-01-06
旅のネズミ
旅をするからタビネズミ。学名は Lemmus lemmus。
北欧に限って分布する下等なネズミである。
個体が増えすぎると、集団で盲目的な移動をする。

と、古い生物学の本に書いてあった。
調べたらレミングのことだった。


タビネズミはドブネズミより体温の調節能力が高い。
それゆえ北寒の地で生きることができる。
いっぽうのドブネズミは世界に広く分布し、タビネズミのいる極北でも棲息している。冬のあいだドブネズミは人家に入り込んですごすから、タビネズミとの体温調節能力の差は問題にならない。
総合的にはタビネズミよりドブネズミのほうが生活能力が高い。