to top page
トマトは種を抜いてから食え
なんて今ごろ教えられても
すでにトマトは、腹の中で芽を出して
根も張って、とっくに手遅れ
- トマト男
2013-09-15
入れ替わる主体

- Q.これは何? A.オンラインスクラップ

ときどきテレビの放送大学を見ている。ほかに見たい番組がないからで、なんとなくチャンネルが放送大学で止まってしまう。
チャンネルを切り替えていると、きのうは中国語講座にぶつかった。
「二重主語」をいうのをやっていた。中国語はわからないので、サンプルはおぼえてないが、日本語でいえば「象は鼻が長い」の類である。

で、調べてみたら、「二重主語」は日本発の用語だった。当の「象は鼻が長い」の検討から出たものであるらしい。
日本語の二重主語文には6種類のものがある。「彼女は花が好きだ」(感覚主語、帯感主語)、「象は鼻が長い」(本主語、属性主語)、「田中さんは英語が話せる」(行為主語、態主語)、「彼は宿題がしてある」(テ主語、対テ主語)、「私は明日が忙しい」(時場主語、一般主語)、「学生は3人来た」(時差主語、数量主語)の6種類であるが、本研究で扱うのは2番目の「象は鼻が長い」のタイプである。
- 「中国語における二重主語―日本語との対照研究から―」

「象は鼻が長い」というとき、「象」が主語か「鼻」が主語かという問題があるのは知っていたが、その先は知らなかった。どこの世界も深いものである。
と言いつつ門外漢の思いつきだが、「二重主語」は、「移動主語」、「浮遊主語」と見ることもできるのではないか。つまり、「象は」として登場した主語が、次の時点で「鼻が」に移動したと見る。そのように考えると、日本語における主語の省略も同じ用語の下に置ける。主語の未発、主語の登場、主語の消滅もすべて移動のうちである。
「文の確固たる中心である主語」と考えるかわりに、「主語とか主体とか、移ろうものです」と考えると別の文法がつくれるかもしれない。諸行無常ベースの文法とでもいうか。

入れ替わる主体。

- no man's log