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2012-10-25
他人になって書く
右足だったはずの足が左足に変わる瞬間を目撃して驚く男たち。



- 断絶タンブラー

無関係な GIF アニメを並べただけのものらしい。
おもしろいと思った。
そのおもしろさについて書こうとして、別のことを思った。
材料は詩に使え、と。

あら、やだ、あたし
歩いてるときは右足だと思ってた足が
止まった瞬間左足に変わって
どうしよう、あたし…
みたいに。

あるいは、また

おや、まあ、あの人は
歩いてるうちに
右足と左足が入れ替わる人だよ
自覚はあるのか、ないのか
そらとぼけた顔を見れば…
みたいに。

物事を外から見て書くと批評になる。
内側から書けば別のもの、文学みたいなものになる。
では、内側から見ればいいのか。
現実に書かれてる詩は、内側から書かれたものばかりではないか。
自分の内側からでなく、他人の内側から見る。
他人になって書く。