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2010-12-08
月光
縁側にすわって庭を見ていた
いつ自分は蝦蟇(がま)になったか


- ART TOUCH 絵画と映画と小説と

空にぼんやり薄橙色の太陽
今年もわたしは
季節に遅れてしまって
明朝あたり初霜だろうか
「そんな気がします」
と誰にともなく言ってみる
そのまま蝦蟇の姿で
とりとめなく昔のことを考えていると
縁側の板に張り付いた吸盤の感触が
何だろう、何かに似ている
現実感というやつか
違うか、違うようでもある