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2011-04-19
夢十夜 Remix 第209夜
ナレーションができないんで、ふしを付けて歌ってみたらうまくいった、それで歌手になったみたいなことを言ったのは七尾旅人だったか。なぜだろう、ナレーションだと口跡がまとまらないのに、メロディに乗せるとまとまるのは。

こんな夢を見た。
立膝をした。すると女は黒い眼を眠そうに見張ったたまま、やっぱり静かな声で、でも、死ぬんですもの、仕方がないわと云った。
そのうち船は例の通り黒い煙を吐いて、通り過ぎてしまった。
ある時自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。これはその頃の習慣で、捕虜にはだれでも一応はこう聞いたものである。
子供は返事をしなかった。三番目のにも運悪く掘り当てる事ができずに、無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波の方へ向いて青い茎が伸びて来た。
- 夢十夜Remix

筋の通った文章を書くのはたいへん。
書ける人と書けない人がいる。
どうせ読まれないなら、筋の通らないものを書いても同じ。
そのほうが快感だし。
筋が通るか通らないかは、その場まかせでいい。

- 哀愁のソノバ - 詩と歌

上の夢十夜 Remix は、歌ってみようと思って保存した。
死ぬんですもの、仕方がないわと云った。
無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波の方へ向いて青い茎が伸びて来た。
筋を通すとか通さないとか、コストパフォーマンスで言ったら、通らなくても同じ。
船は例の通り黒い煙を吐いて、通り過ぎてしまったのだから。