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2011-05-18
書けない人の(ための)文章術
今朝、Tumblr で回ってきた。

記事を書いていても楽しくない。
書いた記事を見ても面白くもなんとも無い。
ブログを書くことが苦痛になってしまったのだ。
理由はわかっている。
痛い子じゃなくなったからだ。
- 文章が書けなくなりました

タイトルのとおり、文章が書けないということを書いてる文章。
でも、この文章自体は書けている。
しかも、おもしろい。
文章を書けない(と称する)人の文章が、書けている。なぜだろう。

語彙が足りないことを、この人は書けない理由の一つにあげている。
たぶん足りないのだろう。
語彙とは、知識、教養、体験の現れ。
それがないと文章を書くのはむずかしい。
もう一つ必要なのが思弁力。
文章が書けるようになるための本道は、語彙と思弁力を鍛えること。
でも、それができない人、鍛える能力の欠けた人はどうするか。

語彙の不足を補うには。
語彙の不足は語彙では補えない、当然だけど。
語彙があれば、自分の言いたいこと、言ったことを、事例をあげて補強できる。説得力が増す。
でもそれはできない、語彙がないのだから。
だから、説得力についてはあきらめる。
通じるかもしれないし、通じないかもしれない。たぶん通じないだろう。
それくらいにあきらめて書く。

思弁力の不足を補うには。
短文で書く。
上のエントリーの人は、そうしている。
思弁力がないと、長いセンテンスは書けない。だから短く書く。
書けない人はいつも経験していると思うが、書きはじめたセンテンスがピリオド(句点)にたどりつかない。
文章が書けないという以前に、センテンスが書けない。
だったら、短くぶつ切りにするしかない。

書けないけど書きたいという人の基本は、あきらめとぶつ切り。

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