to top page
2011-07-01
非難より借用
怪盗ジゴマが路上でやせ薬を売っている。
使用前の人物と使用後の人物を現物で示しているのだから、効用は明らかである。


- YouTube - 怪盗ジゴマ 音楽篇 2

何かに怒ったり、非難したりすると、自分がささくれだってしまう。
非難に値するものには、かならず有効性がある。
まったく無力なものなら腹は立たない。有効だから腹が立つ。
しかし、腹を立ててもいいことはない。
だったら、その有効性を借りる、あるいは盗む。そのほうが精神に衛生的。
ジゴマはダイエット広告の手口を盗んだ。

このアニメの脚本は寺山修司。
ふつうこういうことをやると、パロディになる。
パロディ、つまりオリジナルに対する批判。
しかし、このビデオがダイエットビジネスに対する批判・非難を含んでいるようには見えない。
たんに、寺山の詐欺師的体質が詐欺的ビジネスの精神に同調したものか。
だとすると、誰にも真似できるわけではない。

関連記事:
- 寺山修司+和田誠 - 詩と歌