洞窟 - Magazine Oi!

ゲリラとなって襲撃するのは
最悪だった、トンネルどころか
後戻りできるくらいの洞窟に住む

計画を練った後頭部が
じりじり岩盤を進んでゆく
目の中を身をくねらせひたすら進む

ゲリラとなって永遠に続く時間

腹ばいになって襲撃する
隠れ家に敵ながら家出してきて
寒い暗闇の中に汗と洞窟の水が入り
筋肉が解凍されたように崩れ落ちた
トンネルどころか後戻りもできないどこにも行けない
立ち往生するのは最悪だった

現実味を帯びて蒼い眼が光り
岩盤のトンネルがどこに行き着くのか
トンネルどころか後戻りできるくらいの大きさの洞窟を
寒い暗闇の中に汗と洞窟の水が入り
火のないどこに行き着くのか
水びたしの篩（ふるい）にかけられたように
ほぐれ、欠伸をして
懐中電灯を持って襲撃する

この計画実現のため
ゲリラとなって縞模様の探検に出かけ
禁断状態を乗り切って
じりじり岩盤を進んでゆく