眠り姫
日が暮れたら
兵隊を繰り出すよう言いつけると
番人の娘に代わって
大きな蜘蛛と短刀の夢を見た姫は
お城のはるか下のところで
二人の女中に聞きました
あなたはあの王子様ですか
いいえ、姫様
八方から兵隊に取り巻かれたら
もう逃げることはできません
前方に待ちかまえる大きな蜘蛛
短刀をかざして追いすがる男たち
ああ、王様とお母様にいただいた可愛らしい靴も
どこかで脱げてしまったわ
でも、悲しむことはないのです
いつか、窓からさし込む月の光でその人を見ると
きっとにっこり笑われることでしょう
二人の女中が言うように
蜘蛛と短刀の夢はほんとうで
きれいなまるいお月様
兵隊を繰り出すよう言いつけると
番人の娘に代わって
大きな蜘蛛と短刀の夢を見た姫は
お城のはるか下のところで
二人の女中に聞きました
あなたはあの王子様ですか
いいえ、姫様
八方から兵隊に取り巻かれたら
もう逃げることはできません
前方に待ちかまえる大きな蜘蛛
短刀をかざして追いすがる男たち
ああ、王様とお母様にいただいた可愛らしい靴も
どこかで脱げてしまったわ
でも、悲しむことはないのです
いつか、窓からさし込む月の光でその人を見ると
きっとにっこり笑われることでしょう
二人の女中が言うように
蜘蛛と短刀の夢はほんとうで
きれいなまるいお月様