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2011-09-26
五行詩十番
代謝系統はさらなり
那須与一がどうとかいうより
せめて一人、こういうのが出るんなら
だいじなことをかこつ三人
七五調でも勝ってる

     *

喧喧諤諤
真っ張り替えたんだが、こもらなくて
宿るのだろう、がちがちに
けれども宵から
そのことにつき理由は言わない

     *

そんな見世物を見ても
どう暮らしてれば
表面で死んだ人も飯が食え
などと誤魔化したらいいか
やってみた難しさ

     *

この世から大勢駆けつけて
そうだ、いかにも
あなたらしくて
知りたい心ははしょるけど
このごろは蝗(いなご)飛ぶ

     *

子供の中に盛りつけて
ささやいた約束はしてないし
哀れじゃないのよ
力のかぎり真人間にもならないの
まずいよ、何が

     *

おれはかまわない
先生だって出すなら縦書
それを恥じてはいらっしゃるまい
そうだな、どうせ
明日は来ないし

     *

知られてないんだが豊後
あはは、おれは悪いやつではなかったと
朝からつらい日を離れ
垂れ幕は乱れても
たしなめるのがこけている

     *

見るな
ウサギがるようなものは
それは徳川さまの世がやる芝居
凄惨なのはおれ一人かよ
驚きました

     *

教訓が歩かなければ
いやだとか
影こそ頂部とか
きっとこのへんもそうだったのだろう
三つもちろんお誘いしたが

     *

ただいまの演奏にわたって
醒めたらいっさい
これだけ中身の
ただいまの演奏にわたって
ただいまの、こら