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2011-11-21
グミかビワかクワの実か
これを歌いなおしたいが、歌詞が決まらない。



[三太夫のテーマ]
旅から一度だけ帰る三太夫
百地の里の三太夫
ねえ、三太夫
あのグミを採っておくれ
いいとも、お前にあの高いグミの木を
肩車してお前に採らせるために
おれは帰ってきたのさ
三太夫、三太夫
百地の里の三太夫

即興で歌ったので、歌詞がでたらめ。詩と同じように、歌詞も日常的な意味で意味が通っていなければならない――ということはないのだが、でも気になるときは気になるし、直したほうがいいときもある。
で、グミをなおしたい。
ここではグミの木が喬木みたいになっている。
これを歌う前に、アメリカのバラッドに関する本を読んでいた。
そこにグミが喬木であるような表現があって、それに影響されている。
でも我々がふつうに見るグミは誰でも手のとどくところに実がなる。
というわけで、このままの歌詞ではまずいのではないか。
で、ビワに変えたらどうか。
ところが今の文脈だと、木の実の枇杷が楽器の琵琶に聞こえてしまうおそれがある。
ねえ、三太夫、あの琵琶を盗んで来ておくれ。
これではまずい。
で、桑の実に変えられないか。
桑なら高く育って、大人でも手が届かなくなる。
でも桑畑の桑は低い。葉を取るためだから、人の手で葉をつめる高さにおさえて育てる。
だから、人がふつうに目にしてきた桑は低い。
とはいえ、今は桑畑も放置されて森林状態だというから、桑ならいいのかも。
いや、そうでもないか。
ねえ、三太夫、畑をたがやすから、あの鍬をとっておくれ。
あれやこれやで、なかなか決まらない。