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2012-04-22
モンティ・パイソンで見るアニメ術

- Monty Python's Flying Circus Animation Part 3 - YouTube

上。あり物を使う。
手をスチール撮影して、プリントして、切り抜いて、コマ撮りしている。
撮影はしてないかも。雑誌の写真を切り抜いただけか。



腹がふくらんだりへこんだり足がはねたりはふつうにアニメ。



これも手を使っているが、この部分はムービー。



ワヤンを思わせる動き。
モンティ・パイソンのアニメは、手法はアニメだが、たぶん当事者の意識は人形劇。



台詞(口パク)はよくある手抜き手法。
腹話術の人形がモデルか。
よくある、と思ったが、モンティ・パイソン以前にこんなのはあったか。彼らがはじめたのかも。

モンティ・パイソンにおけるテリーのアニメーションには独自の様式がある。古い写真(ほとんどはヴィクトリア朝のもの)を背景に、自分が描いたイラストと写真から切り抜いたモチーフとを動かすというものである。この手法は、アニメーションやフラッシュアニメ作品などの多くの場所において模倣されている。テリーのアニメーションは「ギリアメーション」(Gilliamations)と呼ばれる。
- テリー・ギリアム - Wikipedia

テリー・ギリアムによる DIY アニメ講座。


上のビデオは、自作をどう作ったかのメイキングだが、プロ用の道具みたいなものが見当たらない。
手法から用具まですべて自前でやったのだろうか。

あり物にパッチ。


遠近法。


遠ざかるもの、近づいてくるものの作り方。
大きさの違うアイテム(車)をいくつか(ここでは3つ)用意して、距離によって使い分ける。

着せ替え。

- Monty Python's Flying Circus Animation Part 1 - YouTube

これは?


パイプの口から口径より大きなものが出てくるところ。
アイテムを部品に分解してアニメーションさせてるのかと思うが、それだけでは解決できないようにも見える。

ギリアムは美術館の絵画や彫刻(著作権がないため使いやすかったという)、BBCにある資料を使い、それに効果音やメンバーの声を入れてアニメを制作していた。予算がないためアシスタントは雇えず、ギリアムは1話分のアニメをたった2週間で一人で作り上げていた。徹夜もしばしばだったという。
- 空飛ぶモンティ・パイソン - Wikipedia

テリー・ギリアムの初期の作品。


原画と原画のあいだを動画で埋めるかわりに、原画そのものを動かしていることが多い。
人形劇志向のあらわれではないか。