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2012-11-13
小学生的に頭が良い
今年のはじめころ Processing を少し勉強した。
Processing というのは、インタラクティブなグラフィックスを容易に行うことを意図して開発されたプログラミング言語です。
教科書は Processing の開発者である Casey Reas と Ben Fry が書いた『Processing をはじめよう』(船田巧訳、オライリー・ジャパン)を使った。開発者自身の著書であるだけに、例題の作り方が適切で、またその例題のアルゴリズムがほとんど小学校の算数で組み立ててある。小学生的に頭の良い人達なのだ。
小学生的に頭の良い人が必ずしも大学生的・研究者的に頭が良いわけではないが、逆は真なりで、すぐれた研究者やプログラマーは必ず小学生的にも頭が良く、問題をやさしく解くことに巧みである。というか、「問題」というのは難しいから「問題」なのであって、それをやさしく分解することを「解く」というのである。小学生になって解く。『Processing をはじめよう』は、そういう姿勢を学べる教科書でもあると思う。

この動画は Processing で作った。