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2013-09-11
現実そのままの夢
六月ころだったと思う。
蒸し暑い日で、顔も首まわりも汗でべとついている。
自分は地下鉄を降りて、草っ原のなかの自動車道路を歩いている。頑丈なコンクリート道路だが、車はまったく走ってない。
このあたりは、むかし何度か来たことがある。仕事で来たはずだが、なんの仕事だったか。
原っぱのむこうにフジテレビのビルが見える。
地名でいえばお台場だろうか。お台場といえば、むかしは人造の小さな島だったが、今はどこまでも続く草原である。

夢の中だという自覚はある。しかし、夢にしてはつまらない。これでは事実そのままではないか。
草っ原に点在するビルのどれかにモノレールの駅がある。これも事実である。
自分はそのビルに行こうとしている。ビルの一室で会議が予定されていて、自分がその会議を仕切ることになっているが、なんの会議だったか思い出せない。
道脇に、バブル経済のころ室内スキー場としてつくられた七、八階建てのビルがある。バブル崩壊後、全館アウトレットの店に変わったが、今は廃屋である。これも現実そのままなわけで、すこしも夢らしくない。