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2014-09-12
文章術
短文で書く。
1センテンスごとの改行を原則とする。
雑駁にいえば詩文スタイル。
ただし韻は不要。

古代には、詠嘆だけでなく論述も韻文で書いた。
そういえば、詩経とかあった。
と思い出して検索したらすぐ出てきた。

鼠を相(み)るに皮有り、人にして儀無し。
人にして儀無きは、死せずして何を為さん。
鼠を相るに歯有り、人にして止無し。
人にして止無きは、死せずして何を俟(ま)たん。
鼠を相るに體有り、人にして禮無し。
人にして禮無きは、胡(なん)ぞ遄(すみ)やかに死せざる。
- 詩経 - 國風[鄘風][相鼠]

はじめに指示詞と感嘆詞があった。
言葉というより、鳥の鳴き声みたいなものである。
「あれ」とか「これ」とかだけでは不便だから、少しずつ名詞ができてくる。
それらがつながって韻文になる。
散文が生まれるのはそのあと。
しだいに論理が入ってきて散文ができる。
文章の書けない人は感嘆を論述に展開する能力が低い。
そういう人は詩文スタイルで書くのがいい。

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