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2017-06-02
従軍慰安婦の歌
最近知ってクリップしておいた曲。戸川純作詞・歌「極東慰安唱歌」。


従軍慰安婦の歌として聴いた。
唱歌の「唱」が娼婦の「娼」を思わせるし。

知らない人に声をかけられて
ついていったら、娼婦にされてしまった
とても悲しい
悲しくて、つらい
だからわたしは、あの人の名を呼ぶの
好きあっていたわけではないし
ほんとうを言えば、知り合いでさえなかったし
ただ遠くからながめて
こんな人のお嫁さんになりたいと
でも、無理だよね、わたしなんか、とてもだめ
そんなふうに思っていたのだけれど
それでも、あの人の名を呼ぶの
わたしにも好きな人がいたんだって
いいえ、今も好きなんだって
ねえ、あの雲はどこへ行くの、この雨はいつ止むの
しあわせそうに、わたしがあの人に寄り添っているとして
そんなことを話しかけたりするの

ふつうは人権問題、社会問題、政治問題としてとらえる問題を、戸川純は個人の悲哀として(それも戸川自身の悲哀みたいに)受け止めて詞にしたのではないか。告発ではなく、慰安として。あの人の名を呼ぶと、それだけで心が安らぐの。