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2018-04-07
自分が寝てる夢
この二、三日、自分が寝ている夢をよく見る。見ていた。見ていたらしい。
そのことに気づいたのは今朝なので、以前の夢の内容はまったくおぼえてない。
今朝の夢も内容といえるような内容はない。
たとえば、誰かとひとつ布団にいるような夢ではない。
自分一人で寝ている。
一人でいるのがさびしいとか、つまらないとか、そういうこともない。
たんに私が布団の中で、上を向いて寝ている。
ほかに何も起こらない。

ほら、ほら、これが僕の寝姿──といった第三者的な夢ではない。

  ホラホラ、これが僕の骨──
  見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。

というやつね。そういう第三者的視点にはあらず。
あくまでも私の意識は私の身体のうちにとどまっていて、布団の中から天井を見上げている。
ドラマも不思議もなかったのが今朝の夢。
離魂的というのか、離人的というのか、意識が身体から抜けだして、第三者として自分を見ている──詩や小説ならそういうのはある。映画でもあるかもしれない。映画のことは知らないが、技法としてありそう。総じて、フィクションならそういう設定は可能。夢の中でも起こる(今朝の夢はちがったが)。臨死体験を経験した(と称する)人も似たようなことをいう。
でも、実生活ではどうなのか。
精神病者だとそんな意識体験があるのだろうか。

もうひとつ気づいたこと。
人は自分が眠っている夢を見ることがあるのか。
眠っている自分を外側から見る夢ではない。外側から観察された自分は、眠っているように見えても実際に眠っているかどうかは不明。
確かに眠っているかどうかは、眠っている人の内側から観察しなければならない。
はたしてそのような夢は可能か。
不可能だろう。なにしろ私は眠っているのだから。
夢の中とは限らないが、「ああ、よく眠った」とは言えても、「ああ、よく眠っている」と本人が感じたり言ったりすることはできない。
いや、待てよ。夢の中ならできるのか?
ちょっとわからなくなってきた。後日再考。