2021.8.18 wed. link  
レイ・ブラッドベリの『何かが道をやってくる』(原題: Something Wicked This Way Comes)は、二人の少年の前に避雷針売りの男が現れるところからはじまる。
Something Wicked This Way Comes | Z-File, Inc.  
Scammed Couple Warns of Lightning Rod Salesman  
2021.8.17 tue. link  
・路上で現金を渡して現行犯逮捕される。日本橋の蕎麦屋の前。
 
 
2021.8.16 mon. link  
セパ両リーグの MVP の表彰があり、出かける。 
2021.8.15 sun. link  
詩人にしてガンファイター、不動産投資家でもあるキム・カーソンズの回想。幻の銃……つかもうとするがつかめない……重すぎ……早すぎ……容易すぎて……射精する三人の目撃者  ――ウィリアム・バロウズ『デッド・ロード』(飯田隆昭訳)幻の銃……つかもうとするがつかめない…… 不安を誘うデジャ・ヴュ……ささやく南の風に乗る怒りのきらめき…… 事実Aまたは事実Bにもどる。またはもどらない。 バン! おまえは死んだ 」何をしやがる ――」誰かがキムの背中を激しく叩くと、キムは吐き出すようにしていった。背中を叩かれるのが我慢ならなかったのだ 。キムは振り向いて怒りの声を発しようとするが……口の中に血が溢れ……振り向けない……空は暗くなり、消えた。 
2021.8.14 sat. link  
南北がその白鳥の歌ともなるべき作品のテーマに、将門劇を選んだ行為は、きわめて意味あることに思える。京都帝政の収奪に敵対して、関東帝国の設立を企図した平親皇将門の政治行動は、まさに江戸っ子の庶民感情に叶うものであった。それは二重の意味において庶民によって支えられた。一つは関西政権の東国支配を奪還して樹立された江戸政権への期待感、もう一つは、徳川幕府によって現実に示された一家経営主義政策への庶民の反発と不信の表出としての解放者将門への帰依の念であった。 ――武智鉄二「悪・惨劇・想像力――南北の根本思想形成の過程について――」
 
 
2021.8.13 fri. link  
銀白色、パール波、氷河石、その他すべての空の色そこにいるのは誰? 私ことは猿の冬|mataji|note  
 
2021.8.11 wed. link  
人間が人間について考えること。
'The Fall of Icarus', 17th century, Musée Antoine Vivenel - イーカロス - Wikipedia  
 
2021.8.10 tue. link  
VIDEO 七尾旅人 on Twitter 
〽朝早く起きて、二時には、美しい静かなカストロの町についた。老町長はわれわれのこの前の訪問後死去したので、あるチロエ人が(……) ――ダーウィン『ビーグル号航海記』中、岩波文庫p.184)
 
〽ところが、このように書いてきて、序文も末尾というところで調子ががらりと変る。「読者よ、今や私のことはすみからすみまでご存知だ。以上が私の正体だ、いやむしろ三ヵ月前の(……)――横張誠『芸術と策謀のパリ』p.63
 
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ジョセフ・コンラッドの作品の中に、ジャングル、水、天気に関する素晴らしい描写がある。なぜ、熱帯を舞台にした小説の背景としてそのまま使わないのか? 台本は誰それ、描写と背景フッテージはコンラッド、そして、もちろん、他人の作品から誰か人物を誘拐してくることもできるし、ちがう場面設定におくこともできる。絵、文章、音楽、映画のあらゆるものを使うことができる。『ユリシーズ』のモリー・ブルームの独白を取り出して、ヒロインに与えたまえ。どうせしょっちゅう行われていることだ……ロミオとジュリエットが何回引張りだされていることか? ……『若い恋人たち』でカリーエは四千万ドル儲けた。だから、もっとオープンになって、自由に盗もぅ。 ――ウィリアム・バロウズ「泥棒」(山形浩生訳)
 
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道楽もたいていやりつくして天高く何があろうと|mataji|note 
 
 
2021.8.9 mon. link  
以上は素描である――と『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の最終段落に至って著者ウェーバーは述べ、残された課題をいくつもあげた上で、最後の最後に次のように付け加える。
プロテスタンティズムの禁欲それ自体が逆に、その生成過程においても、その特質についても社会的文化的条件の総体、とりわけ経済的 条件によって深く影響されているということも明らかにしていかねばならないだろう。 ――大塚久雄訳『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
 
 
2021.8.8 sun. link  
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2021.8.7 sat. link  
「資本主義精神」は宗教改革の一定の影響の結末としてのみ 発生しえた とか、また、経済制度 としての資本主義は宗教改革の産物だなどというような馬鹿げた教条的テーゼを、決して主張したりしてはならない。資本主義的経営の重要な形態 のあるものが宗教改革よりもはるかに古いという周知の事実だけからでもそうした空論の成り立ちえないことがわかるだろう。 ――マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(大塚久雄訳)
 
ささやかな 役割を述べる程度のことが目的だとしたら、『プロテスタンティズムの――』は浩瀚にすぎる。
人間は委託された財産に対して義務を負っており 、管理する僕 ( しもべ ) もし 禁欲的な生活態度がこの試練に堪えるならば ――神の栄光のためにそれをどこまでも維持し、不断の労働によって増加しなければならぬという責任感もますます重きを加える。こうした生活様式は、その起源についてみれば、近代資本主義の精神の多数の構成要素と同じく、一つ一つの根は中世まで溯るが、しかし禁欲的プロテスタンティズムにいたって、はじめて、自己の一貫した倫理的基礎を見出したのである。それが資本主義の発展に対してどんな意義をもったかは極めて明瞭だ。 ――同前
 
 
2021.8.6 fri. link  
僕にとって戦争とは(……)反対したり推進したりイデオロギーによってコントロール出来るものなどではなく、ある日突如として不条理にやってきては否応なく巻き込まれる悪夢的な存在で、一度始まってしまったらとにかく命がけで動き回る以外にすることは何もなく、とにかく自然に収束するまではそれが続く。その間には膨大な意志と遂行、その頓挫と混乱が無秩序に繰り返され、死ぬか致命的な負傷を負うか、もしくはかすり傷ひとつなく済む。そういうものだ。戦争はいつか来るだろうが、それがいつで、どうなるかなんて誰にも解らない。 ――菊地成孔「DCPRGに関する二番目の企画書……計画の50%」(2000年10月)
 
いつもの如く、氏の文章は甘美な毒のように筆者の体に染み入ってくる。この感覚は、氏の著作でしか得難いものである。だが、それも本書の前半までだ。菊地氏のドナルド・トランプに対する言及の仕方には、氏に特有であったレトリカルなアイロニーも冷笑もない(ように見える)。それが筆者をたじろがせ、緊張させる。 ――木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA (2021年3月)
 
 
2021.8.3 tue. link  
冷たくて、分別があり平凡で、絶えず美徳と経済のことばかり口にしている人物。好んでこの二つの観念を結びつける。――フランクリン流の知性みたいなものをもっている。フランクリンのような卑劣漢。 ――ボードレール「ドン・ジュアンの最期」(阿部良雄訳) 
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文章作法。 
2021.8.1 sun. link  
できるもんならやってみろ新宝島: このぼうやだろ 、船長シルバーはそう言ったんだぞ|mataji|note