[2025.6.1 - ]

2025.6.6 fri. link #詩

都の門を出たり入ったり。
トリが現れて陽動、隠れて陽動、あちこちで陽動をつづける。
マダレの一派が察して、探し回る。
南の門にトリが隠れる。

トリが鳴く。寺の道士が立ち上がって服を着る。トリが鳴くと、彼はしばしばやって来て立ち上がる。トリが鳴くと、麓から僧が出てくる。トリが鳴くと、坂の下では金曜、土曜、ようやく寺にカネが送られる。そのカネが盗まれる。麓に着くと、よく燃やされる。盗んだカネを横からうばう。県のふもとで道教の僧は空っぽですることがない。トリが鳴くと、彼は入って立ち上がり、カネを供える僧も立ち上がって服を着る。カネを配りに出かける。トリが鳴くと、トリが入って来て、トリがまた来て、僧もよく立って服を着る。

トリは別派の泥棒。たぶん女。トリ年生まれなので、トリ。

2025.6.5 thu. link #詩

野良猫が私を見上げている。
その猫がどこにいるのか、私は知らない。
聞けば、猫は売買されずにはどこにも行けない、野良なのだが。

夢から降りると、鉄道駅。

こんなとこにいたのか、こいつ。
猫の車両は、人がそこで猫がロシアに行く夢を見ている。
人もいるのだ。
みんなが私を迎えに来ている。

旧版: 2023.9.12 tue.

2025.6.4 wed. link #詩論

昨日の詩の初期バージョン

久米の仙人は空を飛ぶものの用意として、雀のやうに質朴な考へを持たなければならない事も知つてゐた。
鶲のやうに獨りぼつちで居なければならない事も知つてゐた。
鷦鷯のやうに鹽斷ちをしなければならない事を知つてゐた。
それからまた雲雀のやうに唯もう高いところに心を繋がなければならない事も知つてゐた。
――かういふ事は何もかもそつくり知つてゐたには相違ないが、(といふのになんの不思議があらう、知つてゐたからこそ空も飛べたのだ。)
その知つてゐたのは、空でも飛ばうといふものは、さうしなければならないといふ、これまでの言傳へをそのまま信じてゐたに過ぎなかつた。
薄田泣菫 久米の仙人

ヒントをもらっただけでなく、これを出発点としてあれこれ書き換えていくうちに出来たのが昨日の詩――という意味で初期バージョン。
語彙の一部、「みそさざい」「塩断ち」「高いところ」などは最後まで残った。

2025.6.3 tue. link #詩

「高いところに心を繋ぐ」= einfachlichte, unden dass muss
塩断ち(Salz(鷦鷯 / みそさざい)haben Rotkehlichen das man(鷦鷯 / みそさざい)leben Spatz verst nur an Geinden se

einsam wie eiseinsam wie scht)は日本の「鶲」にあたる鳥と比喩的に選択
einden muss Höchte schlchlichst nur an wie eine se

einsam wie Den darf
塩断ち(Salz(雀)leben muss
塩断ち(Salzvercht)は日本の「鶲」にあたる鳥と比喩的に選択
unden das man Rotkehlchen wie bin wie einn Zauf Salz(鷦鷯 / みそさざい)leben man und dass Höchte bine binen(ヨーロッパコマドリ)は日本の「鶲」にあたる鳥と比喩的に選択
「質朴な考え」= 精神の超越志向、理想への憧れ
einenkwein und einsam wie einen(ヨーロッパコマドリ)は日本の「鶲」にあたる鳥と比喩的に選択
einen Spatz verche eisein wie eind dass
ein man(鷦鷯 / みそさざい)leben wie(雀)aund das Höchen dass man wie(雀)haben Geinfachten darf
「高いところに心を繋ぐ」= 精神の超越志向、理想への憧れ

塩断ち(Salz(鷦鷯 / みそさざい)haben dass

2025.6.2 mon. link #詩

どこかで聞いた台詞。どこの工事現場でだったか。
「見わたすかぎり、複製人間ばかり」
確認と復唱。だが複製でない人間とは? 人は誰も複製ではないのか。

「私はいつものように」彼はヴィド・リットの周囲に、オーロリックの物質的なフェスがある。「ヴィド・リットを届けるには、ビールの配管工のブリープスケートが必要だった。
彼は、ブタの周りを蛇のように這わせる。「なのに、占い師」

「フリットは、それぞれ新しい、あるいは偽装された遺体を組織している」「彼は、アラピンの精巧な染料で、彼の傷ついた下品なアラピンの遺体を包んでいる。彼の前述の出血のフィンは、それの中にある、あるいは彼が血漿にまで達したのだ」

私は彼の周囲に、「ヴィド・リットの占い師がいる」

複製でないやつが紛れ込んでる。
そいつをみつけろ、複製を偽装してるやつを。
そんな台詞も聞くのだが。

2025.6.1 sun. link #詩

アルフォール (alinjo) と称したゲデたちの父、バダグリ (Ogoun Badagri)
聖ミゲル (guel Arcángel, Arcángel)》には、私が
バダグリ自身である十字架墓標を持ち、ドゴンド王》(サンずる) と呼ばれ
ゲデ (guel Arcángel)》には、私が
面にじかに、面頬のもち上った兜がおか

聖ミゲル (guel)》の絵には、私が
(San Miguédé) のようで
ソロ) と称した人物
(San Balfor)、すなわち
聖ミゲル (San Might for)、と見立て
ソロ) と称して、ゲデ (Balinjo)」) にうかがわ
山地の霊である吹き流しをくわえた鳥を(ri)
(San Balfor)、すなわち、ある十字

ソロ) と称したゲデたちの父、バロン・バダグリ自身である墓標