2025.7.30+ wed. link #ダダイズム
ダダが宣伝した極端な芸術否定は、芸術にとって有益だったのである。法則からの自由、お手本と模写からの自由、公衆に軽蔑と嫌悪を過剰に供給してやっとあがなわれる、あらゆる注文と批評家の称賛からの自由の感情は、いちじるしい刺戟であった。もはや何ものにも頓着しない自由、どっちみち何ものにも達しえない、あらゆる形の日和見主義の不在が、わたしたちをそれだけ容易に芸術の源泉に、わたしたちの内的気分にみちびいたのである。あらゆる目的の欠如がまったく自然に、〈未知のもの〉に耳をかたむけ、未知のものの領域から教訓をうけとることを、わたしたちに許した。
ハンス・リヒター『ダダ――芸術と反芸術』(針生一郎訳)
2025.7.30 wed. link #詩
前世は炭焼小屋の少年だった
大人になった覚えはない
いつごろどこで
むこうを抜けてきたのか
炭二郎はわたしの弟よ
五歳のとき、脳膜炎で死んでしまったの
そんな声を転生の途中できいた
ということは、ぼくはその後の炭二郎ですか
ここは現世ですか
炭二郎はわたしの弟よ
そんな声を途中できいた
2025.7.29 tue. link #詩
天ノ川ヲ、キル、キラナイ
ショーチイタシテ、ヤッテオリ
ショーチヲ、モハヤ
ウシマキ、キッサキ、ウシ、キッサキタカ
虫クイハ、ヌオッタカ
アノガウヌ、イタシテ
天ノ川ヲ、キル、キラナイ
ナニヲノ、シッタハ、ハットシタハ
アシナ、キル、キラニケブ
2025.7.28 mon. link #詩
ごたちょっこいがきめが、おれたやろう、おめ
こむわけってるのを、な
おこんなものを、くすぐっと、おこんなも
ちがふると、つをおめえて、るえて、みなものあわれたく、こう
そいやろうな、おめ
おいつあ、ぶたやろう
ごたちょこうなものけっと、つあわけによるえが
こして、なあわれな、そいつっこうなもなあ、そいがきめえて
おこんな、おれな、おめ
2025.7.27+ sun. link #詩
拡大レンズの皮をかぶった鏡
盗み返そうともス・アイレスパイレッポの枝
木製のまゆ墨
ヨハネス・ブエスにて
商人の巣に隠した、赤い両眼
アレスブルグのまれびとー人
前夜の腕から、ためかさな脛
2025.7.27 sun. link #ハンス・アルプ
アーティゾン美術館「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」展で
ハンス・アルプのことは、今はジャン・アルプと呼ぶのがふつうらしい。
- ジャン・アルプ - Wikipedia
そのことを知ったきっかけは、今年5月、ひさしぶりに銀座に出た際、地下鉄構内で上記展示会のポスターを見かけて。
最近の美術展では作品の撮影を許可しているものが多いが、用事を済ませて訪れたアーティゾン美術館でも、「撮影禁止の表示のないものは撮影可」という原則のもと、併催展もふくめ(たぶん)全作品の撮影を許可していた。
2025.7.26+ sat. link #ダダイズム #ハンス・アルプ
ダダは芸術の〈無=意味〉に加担するが、それは〈ナンセンス〉と同義ではない。ダダは自然と同様に〈無意味〉なのである。――ハンス・アルプ
ダダは自然と同様に無意味。このことは、美術においては可能だが、文芸では可能ではない。当のアルプの作品(たとえば詩)においてさえ。
言葉には意味が伴う。言葉を連ねてできた文芸作品には意味がつきまとう。なのに何故、アルプは断言したのか。望んだのである。自分は文芸を意味に奉仕させない。そのような望み。そのことは、人を意義や目的に奉仕させないという望みと相似だろう。人は人であれば十分。なんの意義や目的が要るものか。
2025.7.26 sat. link #詩 #仮面
無学だが、軽業師、道化師
ペテン師だが、彼らが何者であるか
何よりもまず仮面をつけること、べつの顔になって、アルルカン、パンタロン
べつの顔になって、不思議にもひとりの人物
彼らが何者であるか
何よりもまず仮面にしたがって、不思議にもひとりの人物
知らなかったが、見覚えは
彼らが何者であるか
笑いの仮面に、見覚えはないか
べつの顔になって、アルルカン、パンタロンビーノ
彼らが何者であるか
仮面にしたが、見覚えは
軽業師、道化師、ペテン師だが生まれながらの
仮面はそれに棲みつき
非道の仮面をつけること、べつの何かに
何よりもまず仮面にしたがって、不思議にもひとりの人物
マタモールと、ビゾニョゾオと
無学だが生まれながらの、カサンドロ、コロン
2025.7.25+ fri. link #ダダイズム #仮面
marcel janco mask - Google 検索
2023.8.22 記事につづいて起きたこと。
わたしたちはそこで、原紙を切り、色を塗り、貼りあわせた物体を正確にみつめて、その一人何役かを演ずる性質から、一連の踊りをとりだした。わたしはすぐそのひとつひとつに、短い曲を作曲した。ひとつの踊りをわたしたちは、《蝿とり》と名づけた。この仮面には、神経にするどくひびくような音楽とともに、ぶかっこうによちよち歩き、急いで何匹かとらえようとして、幅ひろく身がまえる姿勢がふさわしかった。わたしたちは第二の踊りを《悪夢》と名づけた。踊り子はおじぎをした位置から、まっすぐ前方にのりだしてゆく。仮面の口は大きくひらき、鼻はぶざまにゆがんでいる。女優のおびやかすようにあげた腕は、特別な管で長くひきのばされている。第三の踊りをわたしたちは《にぎやかな絶望》と名づけた。弓なりに曲った腕には、紙で長く切りぬいた黄金の手がぶらさがっている。この人物は二、三ど左右に、それからゆっくりと中心部をまわり、ついに稲妻のようにくずれおちるかと思うと、またゆっくりと最初の動きにもどるのだ。
ハンス・リヒター『ダダ――芸術と反芸術』(針生一郎訳)
2025.7.25 fri. link #詩
それぞれのドミノ札から、ハートの女王はそのうちの、一人をえらび
ドミノを誘惑し、女王が
だが、夫をたくみに安心させ
もしハートのキングが
だが、夫をたくみに安心させ
疑いをいだいて、いさみ立ち
もしハートのキングが
現れるのを見て、いさみ立ち
王と后は、まんまと消え
ドミノ札が、夫をたくみに安心させ
それぞれのドミノを誘惑し、女王はそのうちの、一人をえらび
ドミノ札が、一人をえらぶ
もしハートのキングが
疑いをいだいて、現れなければ
2025.7.24 thu. link #詩
爬虫類の優雅な身ごなしで
マリファナをふかし、ビールを飲んで
イグアナの兄弟姉妹
緑の肌と黒い瞳の
ミスタ・ラモレ、カガモーレ
紹介しよう、親友なんだ
爬虫類の優雅な身ごなしで
緑の肌と黒い瞳の
マリファナをふかし、ビールを飲んで
ミスタ・ラモレ、カガモーレ
緑の肌と黒い瞳の
イグアナの兄弟姉妹
爬虫類の優雅な身ごなしで
ミスタ・ラモレ、カガモーレ
2025.7.23 wed. link #詩
さあ、うに、こそ、すれ
まさしく異国の謀反人
きたれこそ、まさしく異国の、うぬら、こそれたれとすじんどうぬら
何と、そ、うにそな切りで
よったら、こそ、まさしく異国の、よったこりゃ、何と
うぬらは何とするじょうぬらは何と、うぬら、めんじんじょうな、な、何とするとするのあ、知れたこそ、こそれたれたら、知れと
じょうぬら、さしく異国の謀反人
うに、こそ、さあ、何とするとす
2025.7.22 tue. link #詩
遍的な記憶を演じて、自らの世界と
日常的な記憶とを通底させるために
にけで爆破できる彼らの悪夢
王が気づくところから
王が夢を見て
途方にしないコック見習の王は
九階級の紳士淑女が、夜食を終えて
王が夢月にへだたり
九階級の紳士淑女が、夢を見て
みな殺しの天使なら、オペラの幕が下りた後
遍的に現りられ、分断され
にけで爆破できる彼らの悪夢
のだることを演じて、自らの夢
帰ろうとしていることを演じて、自らの悪夢
みな殺しの天使なら、オペラの幕が下りた後
2025.7.21 mon. link #詩
異胞子嚢の壁は雨水
同形、胞子は輪生、Azodalarium アスギナ
胞子嚢は雨水
同胞子嚢の壁、サン類、マゴケ
異胞子、Sepodiserium 葉に小舌石松月
Ptum 葉に小舌石松月 デング、胞子、クサ類 トクサ
小舌が、アスヒカニクサンマツバラビ
同胞子、葉に生羊齒目 マツバラ
無舌な胞子、葉に小舌石松目 ワランジソウ、Cyrium 葉は雨水
無舌石松目、胞子嚢の壁
有舌な胞子、イワヒカニクサ類へ、Osium
異胞子、胞子、Osiarsintum 精子は雨水
無舌石松目、トクサ、水生羊齒目
2025.7.20 sun. link #詩
Biba Bimbimbimbimbimba Biba が言ったとき。
Bimbin なら Bimbin ならと、Biba がと言ったとき。
赤人に、と Bid。
Bimbimbin なら Bidimbidithe Biba。
部屋に t Bimbiba は行方不知。
赤人に、と Bidithe Bimba Bimbid。
Bimbiba は行方不知。
赤人に、と Bimba はドアに挟まってしまいました。
Biba Bimbimbibimba。
赤人に、と Bimba は王の家に招待されました。
kithe Bimbimbidimbin なら Bimbin なら Biba Bimba Bimbin なら Bimbin なら Bidimbing が言ったとき。
部屋に t Biba はドアに挟まってしまいましたが、Bid は行方不知。
Biba。
赤人に、と Bibiba Bimbimbiba。
部屋に t Bimbibibidimbimba は言ったとき。
部屋に t Biba はドアに挟まってしまいました。
ただ彼を、赤人に。
ただ彼を、赤人に。
Bimbiba。
Bibidimbin なら Bidithe Bimbin なら Biba。
部屋に t Biba は言った。
Bimba は行方不知。
部屋に t Bimba Bid は王の家に招待されましたが、Biba Bimbiba は行方不知。
2025.7.19 sat. link #詩
県から来た僧侶が再び現れ
鶏が泳く時
県から来た僧侶に
鶏の僧侶は空が再び現れ
鶏が再び現れ
鶏の僧侶が行う道教の僧侶は山の鳴き声の麓から現れ
鶏の僧侶が彼をもどし、盗賊が再び現れ、盗賊が鳴く現れる時、道教の麓に到着し、盗賊が鳴く時、空に立ち
鶏が鳴く現れ
鶏が行う道教の僧侶が鳴き声の僧侶は、山の麓に身を行われる時、道教の鳴き声の鳴き声の麓から来た僧侶がよく時、私の鳴き声の僧侶は山の僧侶は空が鳴く時、空に立ち
県から来た僧侶が再び現れ
鶏が鳴き現れ
鶏の僧侶は空が行う道教の僧侶に彼を
2025.7.18 fri. link #詩
ひとつの首が、見え
起きあがりして、ひとの下
それはな―――命をし
また寝を失い――奪わり続け
ひとの下で回り続け
床の首が、床の下で、見え
首が現れ、ひとは床の首が、寝をして―――――
見え、止め、起き
あとの首が、床の下で
また、寝をして――
2025.7.17 thu. link #詩
ぐるりよーみの
きやきやんさあくらだすんべ ぐるりよーみの
ぐるりよーべりよーべりよーべ らしーりで どーべ どーみの
さあくらをーりよーざ さすんべりで
どーべりよーみの
ぐるーざ さすんでらしーで
どーざ らをーみの
ぐるりよーざ さあくらしーりよーべりよーで
さあくらだすでらだすで ぐるりで らしーでら
ぐるりよーみの
らをーざ さあくら
ぐるりでら
2025.7.16 wed. link #詩
壊そうとすれば、穴が開いて破裂するでしょう。
そこには何も固いものがない。
だからこそ、風船は素晴らしいのです。
とりわけ紙風船。
人が駆け寄りました。「火事だ!…火事だ!…」そして言いました。「見て! 見て! 炎が! そこらじゅうに! 枝に引っかかっているよ!」
とすれば、風船。
だからしいのでするので。
壊そこそ、風船。
2025.7.15 tue. link #詩
アヴァイル・ガルド・ヒュイ・ド・パンセ
マダム・エテウム・オブ・ピカシル・ド・ムサンセ
アジュペ
マシテ・セ・マダイスム・オブ・プラ・ヴィ・ラ・スカルプテュール・ド・プラリエ・ジャリエ・ラ・ネ・プロヴィス・コレ・ペルスピカセ
今日、マダイス、レ・ドル
アヴァイル・ド・ミュゼエスタール・ネ・ド・プラリエ
ラ・ソワ、今日、ル・ソレイユ
2025.7.14 mon. link #詩
キテ・ビバ・ビンバが言った。
彼らを爆ぜろ。
王が言った。
ビバは消えた、彼は調子がビンバ。
ビムビダは王の家に招かれ、ビムビビムビブはドアに閉じ込められた。
ビバ・ビディット・ビムバ。
ただ爆ぜろ。
ビムバ・イフ・ビディムビング。
部屋にビムビングはいない。
ただただ爆ぜろ。
2025.7.13 sun. link #詩
おまつり 手拍子 にこにぎやかにこに
太鼓たたいて にこにぎやかに 森の木陰で 足拍子
シャンジャラホイ
小人さんがそろって 手拍子 ドン 手拍子 笛ふいて にぎやかにこに森の国
今夜はおまつり 夢の木陰で にこ森の中
今夜はおもしろって 手拍子
今夜はおまつり 足拍子 に
お月さんがそろって 笛ふいて ドン ぎやかにこに森の国
2025.7.11 fri. link #詩
または、既製品
他の場所で存在して、具体的なものの場所で存在している物体的な世界、同時に、同時に、または、根ほり
どちらか、またはどちらか、同時に、既製品
どこか
乾燥機、どこか
または瓶
想像的な世界、同時に、どちらか、根ほり
乾燥機、同時に、または瓶
極めている物体的な世界、彼は瓶
乾燥機、既製品
乾燥機、根ほり葉ほり
想像的なものの場所で存在して、具体的なものの場所で存在している物体的なもの
同時にピレット
または瓶
2025.7.10 thu. link #詩
どれもロウ人、どれもう
役人は見てもうか数センチほど
身長はわずかが一人、騎馬のような一人物をおいないて、様子をしてもう一人形
騎馬の装いふりをして現れ
黄衣のよう
身長は少しの者はわずかが
もう一人、黄衣の者は見てもロウ人物をおいては見て、役人物の者は少しの者
どれももう
2025.7.9 wed. link #詩
ミノトー乱的行為に、ミノトーヌとほとんど変わりなしに、闘牛の中の婦人心して動物植物植物化させ
肌の焼けたまった花束を
ミノトールは、胸を見せて、自分の腕をすり
ある闘技場でミノトーヌに
2025.7.7 mon. link #詩
すなわち、帯の両端をとりて笑みて言う、「うごめきふして行く」。
ついに身のゆれるをおぼゆ。ゆれゆれ、いかにして化ける法ぞ。
足をつければ、なえる。
おさえてこれをとらえ、その腹をにぎれば、細くして、老人にわかに起きるをおそれる。
いま、目をそそぐことここにあり。
くもとかすみにのるがごとし。
もの、床にのぼる。
もの、いそぎ鳴きて、のがれることあたわず。
いくばくかのがれんとす。
もの、たちまちその腰をちぢむ。
ももにつければやわらかく、黄の毛にして青い口ばしあり。
みるに、くもとかすみにのるがごとし。
ひそかに思うに、これ夢ぎつねにあらずや。うごうごとふして行く。
おきな、すみやかに妻をよびて、その腹に帯をもってしばる。
足のそばよりきたり、足につけて、足のそばよりきたり、うごうごとうごきふして行く。
おきな、にわかに起きる。
いま、目をそそぐことここにあり。
足のそばよりきたり、うごめきふして行く。
おきな、さむ。
これ、夢ぎつねなるや。これが腹をにぎり、
ももにつけてやわらかく、これが腰をにぎる。
2025.7.5 sat. link #詩
直説法現在の妻子として à pachirine を代表するひとつの方法、lychis paris à pa の登場人物、たなから惚れを pa romare romaris で代用
直説法、夜汽車の光
pacroma 商会の方法、ひとつひとつの罠に、以後、口頭で対応
多かれを、ある旅行記に見た希望が
直説法でとんで、paroma à parine を代表
木製の看板を出し入れて、roma parina
pacroma 商会のたくらみ
朝の光を浴びせ、夜汽車の行方をくらませる
2025.7.4 fri. link #詩
金切り声な風に
虫は灰色の粒になって、陽の光に溶け、私の思い出の中の fiddle な歌
楽しくて気のきいた eight a for eighteenty have for の素敵な歌、私の思い出の中の
虫は灰色の粒な風に
山を嗄らしてここらの路地裏
そのどれを、かくしてここらの路地裏
楽しくて ing Dolly children had no sence!
虫は灰色の粒な風に
活きが良くて is my lot?
どこだってこんな風に
あたりで寒さが緩めば、空は陽気のきいた any children penty had no sensence!
活きが良くて ing Dolly ing Dolly lot!
踊りまわる for e、素敵な歌、私の思い出の中の
2025.7.1 tue. link #詩
イル・シンドリアーで、ップ・ップ・アー・メイン・ドレート・パウォニート、エディスな黒のタイオートの、エルで30年代には、60年前とドレー・レヴ、ラマウィスなわれて。
ィリアポロ・アムスパワックのメドリ。
ちられていうだっていうれた。ちったス、ボブ・パウィの4人。