Magazine Oi!
トマトは種を抜いてから食え
なんて今ごろ教えられても
すでにトマトは、腹の中で芽を出して
根も張って、とっくに手遅れ
- トマト男
2011-11-24
詩としては足りないが歌詞としては足りているということ
詩と歌詞はどう違うか。

ペリカンは空を飛ぶ

ペリカンは赤ん坊を連れてこない

おじさん、このへんにエサ場ある?
こまったなあ、ペリカン
このへんにエサ場はないんだよ
小づかいやるから
コンビニで菓子でも買いな

ペリカンは空を飛ぶ

この程度では、詩としては認めてもらえそうもない。
でも、歌詞としてはすでに十分。
そう考えると、だったら詩としても十分ではないか。そうも思える。
詩は読者に読解の努力を求める。
読む人が、たっぷり思いをこめて読んでくれれば、こんなものでも味わいはある(ような気がする)。
でも読者は、そんなに好意的でも、丁寧でもない。

歌とは、解釈のついた詩である。
それだけ歌のほうが親切。
ね、いい詩でしょ。楽しいでしょ。
そういう解釈を、歌は詩に付け加えることができる。
解釈の押し売りでもあるのだが。