桂男
こんばんわ、桂男(かつらおとこ)です
月に住んでます
五百丈もある桂の木があってね
その番をしてるんです
寂しいですよ
地球に比べると小さいといっても
ひとりで住むには広いです
それで、ときどき
というか、いつもなんですが
剪定の手をやすめて
地上をながめたりしています
すると、たとえば
今夜はあなたが
こちらを見ている
見えますか、私の手招きしているのが
私に手招きされると
あなたの命が少しだけ縮みます
ありがとう、いつも
いただいた命のおかげで
私の寿命が少し伸びます
長生きしないと、いけませんからね
ひとりですからね
いつまでも生きて
月の桂を守っていかなければなりません
おやすみなさい、良い夢を
夢のなかでも
また会えるといいですね
そうしたら
あなたの命を、また少しくださいな
ありがとう、いつも
月に住んでます
五百丈もある桂の木があってね
その番をしてるんです
寂しいですよ
地球に比べると小さいといっても
ひとりで住むには広いです
それで、ときどき
というか、いつもなんですが
剪定の手をやすめて
地上をながめたりしています
すると、たとえば
今夜はあなたが
こちらを見ている
見えますか、私の手招きしているのが
私に手招きされると
あなたの命が少しだけ縮みます
ありがとう、いつも
いただいた命のおかげで
私の寿命が少し伸びます
長生きしないと、いけませんからね
ひとりですからね
いつまでも生きて
月の桂を守っていかなければなりません
おやすみなさい、良い夢を
夢のなかでも
また会えるといいですね
そうしたら
あなたの命を、また少しくださいな
ありがとう、いつも