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2013-01-24
DOT言語で読む風太郎忍法帖 [3] 忍者本多佐渡守 (続き)
「忍者本多佐渡守」のうち岡本大八事件。
事件=出来事をどうグラフ化するか。
graph-easyditaa のほうが向いてそうだが、引き続き素の DOT で。

表向きは岡本大八の有馬晴信に対する詐欺事件。
本多正信(佐渡守)の子が本多正純。
正純は家康側近。
岡本大八は正純の家臣。
大八は西国大名の有馬晴信に有馬家の旧領を回復すると持ちかけ、幕閣への斡旋料として白銀6000両をだまし取る。
家康のいる駿府で起きたこの事件は、本来なら本多正純が裁くところだが、大八が正純の家来であるため、裁きは大久保長安があたった。

・・・と、これではグラフで読むのではなく、文章で書いてることになるが、どうしたものか。
「忍者本多佐渡守」は、いくつかのイベント(すべて本多正信の策謀)があって、その結果として目的(大久保忠隣の追放)が達成され、さらに全体をしめくくるイベントがあるという構造で、イベントを具体的に表現しないと人物の相関関係も見えにくい。・・・が、ともかく文章で整理しながら考える。

判決で岡本大八は死罪、有馬晴信も配流ののち死を命じられた。
大八の主人である本多正純に罪は及ばなかったが、正純はしばらく謹慎せざるをえなくなった。
このイベントも正信が仕掛けた。結果は本多父子の不利益に見えたが実は、という流れで物語は次のイベントに続く。
どうやら、人間関係を軸にするより、主要なイベントを時間順にならべてそこに人物をからますようなグラフがよさそう。
この項続く。イベント主体のグラフにしてみる。