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2013-02-21
ストップウォッチは知っていた
ストップウォッチの記憶能力について。
デジタル論理回路には「組み合わせ論理」と「順序論理」があるという。
「組み合わせ論理」ではすべての出力は現在の入力によって決まるが、「順序論理」では出力は過去の記憶によって決まる。スティーヴ・グランド『アンドロイドの「脳」』は、後者の例としてストップウォッチをあげて次のように言っている。

順序論理のもっともわかりやすい例は、ストップウォッチの心臓部にある二進カウンタだろう。それは過去の出力を二進法でおぼえていて、新しい入力パルス(二進法の「1」)が届くたびに、過去の出力に加算し、次の数字に変えるのだ。入力パルスがまったく等しい1の連続だったとしても、出力はそのつど変えられ、ゼロから加算していく。

ストップウォッチが過去をおぼえていなかったら表示は毎回1になってしまうわけで、つまりストップウォッチには記憶能力がある!