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2013-03-16
オーディオファイルを分割してランダムにつなぎ合わせる
オーディオファイルを短く分割して、でたらめにつなぎ合わせる実験。

材料はこれ。1930年録音のファド。


オーディオ加工ツール SoX で上の材料を分割する。
sox fado.wav f.wav trim 0 2 : newfile : restart

fado.wav は材料の名前。f.wav は新たに生成されるファイルの名前。trim 0 2 は2秒ずつに分割せよとの指示。
このコマンドを実行すると、出力ファイルに自動的に番号がふられ、f001.wav f002.wav f003.wav ... f012.wav の12個のファイルができる。生成された12個のファイルのサイズを合計すると分割前より2%あまり小さく、なんらかの理由でこの処理の間にデータの一部が失われている。

分割したファイルを元のようにつなぎ合わせて復元するコマンド。最後の引数 newfado1.wav が新しいファイルの名前。
sox f001.wav f002.wav f003.wav f004.wav f005.wav f006.wav f007.wav f008.wav f009.wav f010.wav f011.wav f012.wav newfado1.wav

この処理ではデータのロスはないが、前の処理で目減りしているので復元ファイルは元ファイルより短い。再生時間にして、22.84秒から22.31秒へ0.53秒のロス。

復元されたオーディオ。


分割したファイルを順序を変えてつなぎ合わせたコマンド。
sox f005.wav f011.wav f004.wav f008.wav f012.wav f006.wav f010.wav f007.wav f001.wav f009.wav f003.wav f002.wav newfado2.wav

順序を変えてつないだオーディオ。


普通にファドにきこえる。ポルトガル語わからないし。
上の一連の処理をもっときめ細かくコントロールすれば、元歌と似た歌を歌うバーチャルファディスタがつくれる。
元歌は「ファドの聖女」とよばれた Ercilia Costa の歌唱。
80年以上前の録音だから音盤としての著作権は切れているが、80年代まで生きた人だから人格権みたいなものは残ってるだろう。先に進むには他の音源が要る。