七夕かと思った
今日は七日。七夕かと思ったら八月だった。
夢の中でサボテンのことを「悪石花」と書いていた。
浮木につかまって海を漂流している。
シャチに食われる。
誰も見てないから、一般化していえば孤独死。
つまらない人生だったが、最期もひどいなと思う。笑うしかないくらいひどい。
でも笑えない。
他人の目を前提としない自嘲は可能か。
自嘲というのは一種の甘えで、他人の目を意識してないと出てこないのではないか。他人に笑われる前に自分で先に笑ってやりすごすとか。甘えというより用心か。傷を浅くするための処世術。
だとしたら、シャチに食われても笑えない。誰も見てくれてないのだから、笑っても無駄。
でも、そこで笑えたらその人は(または俺は)仏ではあるまいか。最上級の悟りを得た仏、むしろ神か。
三身仏性具せる身と、とか言ってみる。
楽観でなければいいんだが、人は死ぬ瞬間、仏になるのではないか。
その先に仏としての生があるのではなく、死の瞬間だけの仏性。
「もういいや」とか「人生これまで」とか「まいりました」とかの諦めと解放。
ひと月おくれだけど、旧作2本。
誰かが殺された日
でも、誰が殺されたのか
南の国の王子だったか
あるいは王だったか
縊り殺されたのだったか
刺し殺されたのだったか
沸き上がる読経
七夕の四百八十寺
- 七夕
きょうは七夕
誰かに逢いにゆくあてもなく
逢いに来られる恐れもない
笹の葉さらさら
- 笹の葉さらさら
夢の中でサボテンのことを「悪石花」と書いていた。
浮木につかまって海を漂流している。
シャチに食われる。
誰も見てないから、一般化していえば孤独死。
つまらない人生だったが、最期もひどいなと思う。笑うしかないくらいひどい。
でも笑えない。
他人の目を前提としない自嘲は可能か。
自嘲というのは一種の甘えで、他人の目を意識してないと出てこないのではないか。他人に笑われる前に自分で先に笑ってやりすごすとか。甘えというより用心か。傷を浅くするための処世術。
だとしたら、シャチに食われても笑えない。誰も見てくれてないのだから、笑っても無駄。
でも、そこで笑えたらその人は(または俺は)仏ではあるまいか。最上級の悟りを得た仏、むしろ神か。
三身仏性具せる身と、とか言ってみる。
楽観でなければいいんだが、人は死ぬ瞬間、仏になるのではないか。
その先に仏としての生があるのではなく、死の瞬間だけの仏性。
「もういいや」とか「人生これまで」とか「まいりました」とかの諦めと解放。
ひと月おくれだけど、旧作2本。
誰かが殺された日
でも、誰が殺されたのか
南の国の王子だったか
あるいは王だったか
縊り殺されたのだったか
刺し殺されたのだったか
沸き上がる読経
七夕の四百八十寺
- 七夕
きょうは七夕
誰かに逢いにゆくあてもなく
逢いに来られる恐れもない
笹の葉さらさら
- 笹の葉さらさら