歌　　きょうあたり幽霊船日和
　　　きょうあたり幽霊船日和

台詞　あいつら、空を飛ぶからな
　　　運がよければ、飛ぶからな

歌　　来たときと同じ世界最初の株式会社の船を操って
　　　ジャワ島からオランダに帰る途中
　　　インド洋で嵐に見舞われ
　　　乗員一同、死にぞこなって

女声　まあ、なんということに

台詞　おっと、間違えました、死にぞこなわない
　　　死にぞこなったのではありません

女声　よかった、死ななかったのですね

台詞　いいえ、死ななかったのではありません
　　　死にぞこなったのでもありません

女声　ええっ？　どういうことですか
　　　死にぞこなわなかったのですよね
　　　死なずにすんだのですよね

歌　　きょうあたり幽霊船日和
　　　きょうあたり幽霊船日和

台詞　死にぞこなったのではありません
　　　あいつら全員、死んでしまったのです

歌　　真相はつぎのとおり

　　　きょうあたり幽霊船日和
　　　きょうあたり幽霊船日和

台詞　嵐で沈没して、全員、死ぬには死んだのですが

歌　　なかには、さいわい幽霊として生き延びた者もいて
　　　ついでに船も
　　　幽霊船としてよみがえって
　　　例のフライイング・ダッチマン

台詞　空飛ぶ幽霊船とその乗組員だぜ

歌　　空飛ぶ幽霊船とその乗組員だぜ

　　　例のフライイング・ダッチマン
　　　例のフライイング・ダッチマン

　　　運がよければ
　　　空飛ぶ幽霊船とその乗組員だぜ
　　　死ぬには死んでも
　　　運がよければ
　　　あいつら、空を跳びますからね

台詞　見よ、航路のかなたに黒雲が沸き立って

歌　　航路のかなたに黒雲が沸き立って
　　　航路のかなたに黒雲が沸き立って

　　　きょうあたり幽霊船日和


元詩 - 運がよければ