老魚のぬしかも知れない池に(楽譜)
歌 ろう、ぎょの、ぬし、かも、しれ、ない、いけに
ろう、ぎょの、ぬし、かも、しれ、ない、いけに
台詞 真っ黒な魚を見おろした
人の見て来たそれとちがって
凝滞の中に棲む老魚の溌刺さをのみ
見せてくれるに十分だった
歌 その日その姿を
呪って私は思い惑った
歌 老魚のぬしかも知れない池に
老魚のぬしかも知れない池に
台詞 暗い天地に、ぱっと明るく
急に入って、そこらに落ちかかってきた私
世間から大きな鯉を押し分けて
歌 針を呪ってきた老魚
歌 老魚のぬしかも知れない池に
老魚のぬしかも知れない池に
台詞 蒼黒く斑点が、不気味に出たいと
魚たちを押し分け、泳ぎまわり
たえず身もだえして
歌 老魚のぬしかも知れない池に
その日その姿を
人混じりして浮いていた
ろう、ぎょの、ぬし、かも、しれ、ない、いけに
台詞 真っ黒な魚を見おろした
人の見て来たそれとちがって
凝滞の中に棲む老魚の溌刺さをのみ
見せてくれるに十分だった
歌 その日その姿を
呪って私は思い惑った
歌 老魚のぬしかも知れない池に
老魚のぬしかも知れない池に
台詞 暗い天地に、ぱっと明るく
急に入って、そこらに落ちかかってきた私
世間から大きな鯉を押し分けて
歌 針を呪ってきた老魚
歌 老魚のぬしかも知れない池に
老魚のぬしかも知れない池に
台詞 蒼黒く斑点が、不気味に出たいと
魚たちを押し分け、泳ぎまわり
たえず身もだえして
歌 老魚のぬしかも知れない池に
その日その姿を
人混じりして浮いていた