3種の地平線
地平線の図。Wikipedia から。
3種類の地平線(horizon)がある。
現在の Wikipedia 記事では訳語が与えられていないが、これらをどう訳し分けるか。
・astronomical horizon
天文学のフィールドで使うときは、たんに「地平線」でいい。
それ以外では「天文学でいう地平線」などと補う。
・true horizon
日常的な文脈で意識されるのはこの horizon だから、通常は「地平線」で可。
他の horizon と区別する際は「実視地平線」と訳すことが多いようだが、visible horizon と紛れるおそれがある。
混乱を避けるには、「実地平線」が適切か。
・visible horizon
これも true horizon との衝突を避けて「可視地平線」か。
訳語の問題と離れるが、観察者と可視地平線との距離は、実地平線との距離より短いことも長いこともある。
実地平線の手前に森や山脈、高い建物群などがあれば、そこで視界がさえぎられるから、観察者と可視地平線の距離は実地平線より短くなる。逆に、実地平線を越えた地点に船のマストや高い塔などがあって、それらが水平線や地平線の上に頭を出していれば、それだけ視界は遠くまで及ぶことになる。
3種類の地平線(horizon)がある。
現在の Wikipedia 記事では訳語が与えられていないが、これらをどう訳し分けるか。
・astronomical horizon
天文学のフィールドで使うときは、たんに「地平線」でいい。
それ以外では「天文学でいう地平線」などと補う。
・true horizon
日常的な文脈で意識されるのはこの horizon だから、通常は「地平線」で可。
他の horizon と区別する際は「実視地平線」と訳すことが多いようだが、visible horizon と紛れるおそれがある。
混乱を避けるには、「実地平線」が適切か。
・visible horizon
これも true horizon との衝突を避けて「可視地平線」か。
訳語の問題と離れるが、観察者と可視地平線との距離は、実地平線との距離より短いことも長いこともある。
実地平線の手前に森や山脈、高い建物群などがあれば、そこで視界がさえぎられるから、観察者と可視地平線の距離は実地平線より短くなる。逆に、実地平線を越えた地点に船のマストや高い塔などがあって、それらが水平線や地平線の上に頭を出していれば、それだけ視界は遠くまで及ぶことになる。