2022.6.5 sun. link  
クルト・シュヴィッタース(1887-1948)の革命論。
私ノナカデハ、ドウデモイイモノトノ曖昧模糊トシタ葛藤ガ駆ケメグッテイタ。ソシテ、突如トシテ華々シイ革命ガヤッテキタ。私ハコノヨウナ革命ニ多クノモノヲ期待シテイナイ。ソノタメニハ人類ハ成熟シテイナケレバナラナイカラダ。ソレハ、チョウド風ガ未熟ナリンゴヲ木カラ振リ落トスヨウナモノデ、破壊デシカナイノデアル。
 
 
2022.6.4 sat. link  #ナンセンス  
アッティラ - Wikipedia  
2021.12.21 )。 
2022.6.3 fri. link  
クレオパトラの再教育、その数およそ十万八千――――
バナナボートdone  クレオパトラ+バナナボートで1本バナナボート|mataji|note 可 とする。
 
2022.6.2 thu. link  #ナンセンス #詩論 #推敲  
シャッターの瞬間ということ。
立木は幼児返りをしているのであって、彼の切り取った影像の中におさまる人物たちも幼児返りをしているのである。立木は、ちょうど子供のままごと遊びの主人役であって、二人の女は、そのままごと遊びのお客にすぎないのである。立木が、このままごと遊びに倦きて、つまり大人のセンスの世界に通用する主人対お客の関係を放棄して、主人でありもてなし役である立木が、子供によくあるあのままごとの破局に見られるような、その遊びの御膳を突如ひっくりかえした時、シャッターは小気味よく音を立てているのだ。それは、立木がまさに痴呆となった至幸の時である。
草森紳一「ナンセンスの練習」 
 
頭脳の中に重くたれこめる混沌の気を盗もうと企てる詩人の志、つまり詩は、本来、ナンセンスの味方なのである。味方というより、ナンセンスにならなければ詩という幼神をかいまみることさえできないであろう。幼神に逢うという冒険はナンセンスとの出逢いであり、詩人をして、詩そのものをナンセンスのままに原型させることを要求する。
同前 
 
 
2022.5.31 tue. link  #デュシャン  
デュシャンの言ったこと。
〈ダダ〉は形而上的な立場にたつものだった。そして、それは一種のニヒリズムだが、自分はまだそれに共感を感じている。〈ダダ〉の空白の力というのはきわめて有益なものであった。それは、《あなたの考えているほどには、あなたの心は空白でないことをお忘れなく》ということをあながたたに語りかけたのである。
中原佑介「笑いの商人――マルセル・デュシャン」 
 
 
2022.5.30 mon. link  #壁抜け  
インド僧も壁抜け?
張魏公在蜀時,有梵僧難陀,得如幻三昧,入水火,貫金石,變化無窮。初入蜀,與三少尼俱行,或大醉狂歌,戍將將斷之。及僧至,且曰:「某寄跡桑門,別有樂術。」因指三尼:「此妙於歌管。」戍將反敬之,遂留連為辦酒肉,夜會客,與之劇飲。僧假襔襠巾幗,市鉛黛,伎其三尼。及坐,含睇調笑,逸態絕世。飲將闌,僧謂尼曰:「可為押衙踏某曲也。」因徐進對舞,曳緒回雪,迅赴摩跌,伎又絕倫也。良久,喝曰:「婦女風邪?」忽起,取戍將佩刀,眾謂酒狂,各驚走。僧乃拔刀斫之,皆踣於地,血及數丈。戍將大懼,呼左右縛僧。僧笑曰:「無草草。」徐舉尼,三支筇杖也,血乃酒耳。又嘗在飲會,令人斷其頭,釘耳於柱,無血。身坐席上,酒至,瀉入脰瘡中。面赤而歌,手復抵節。會罷,自起提首安之,初無痕也。時時預言人凶衰,皆謎語,事過方曉。成都有百姓供養數日,僧不欲住。閉關留之,僧因是走入壁角,百姓遽牽,漸入,唯余袈裟角,頃亦不見。來日壁上有畫僧焉,其狀形似。日日色漸薄,積七日,空有黑跡。至八日,跡亦滅,僧已在彭州矣。後不知所之。
酉陽雜俎/卷五 - 维基文库,自由的图书馆  
 
2022.5.29 sun. link  #壁抜け  
アポリネールの「オノレ・シュブラックの失踪」を読んで、人間が壁に溶け込む? そんなことがあるものか――と怒りだす人は少ないだろう。マルセル・エイメの「壁抜け男」を読んで、そんな馬鹿な!――と驚く人もまれだろう。――――
重力駆動?
Bushdog's Tumblr  
 
2022.5.28 sat. link  #野口武彦  
昔は、大量の蝶の出現は兵乱の兆しと考えられました。『吾妻鏡(あずまかがみ)』の宝治元年(1247)3月の条には、黄蝶が群飛して鎌倉中に充満し、古老は平将門の乱の時もこうだったと不安がったそうです。江戸時代の延宝8年(1680)閏8月6日には、大風雨のさなかに数十万匹の黄蝶が異常発生ました、。暗君(5代将軍綱吉)が出たからだという人もいました(戸田茂睡(もすい)『御当代記』)。宝暦年間(元年は1751)、江戸両国の回向院(えこういん)には多量の蝶の死骸を埋めた蝶塚があった、と大田南畝が 書いています(『金曾木(かなそぎ)』)。この話に信憑性があるのは、弘化⒋年(1847)9月、信州でまっ白な小蝶が死んで天から降り積もり、所によっては』地面に15~18センチも堆積したという記録が残っているからです。しかも一匹がきちんと2つずつ産卵してから死んだそうです(『天言筆記』)。この変な律儀さが蝶の不気味さです。
蝶の盛衰 - 野口武彦 公式サイト  
 
2022.5.27 fri. link  #野口武彦  
…連衆の皆さんはそれぞれに連句の原理――36の破片を連ねて一種の物語絵巻を作る――を呑み込んで来ていますが、まだまだ独詠句――句主個人の感慨発出・経験発露・感想吐露などが主力になる――の習癖が抜けていない、という印象です。連句の世界には「自己離れ」しなくては身に付かない事物・事象がふんだんにあるのです。往事片々ウクライナ小事 付 雑俳連句へのいざない - 野口武彦 公式サイト  
 
2022.5.26 thu. link  
「乘虛不墜,觸實不硋」が対句であること。 
2022.5.25 wed. link  #壁抜け #列子  
先日の引用 のうち、『列子』の「能實不礙」とある箇所は「觸實不硋」とする版のほうが多い。
周穆王時,西極之國,有化人來,入水火,貫金石;反山川,移城邑;乘虛不墜,觸實不硋。千變萬化,不可窮極。既已變物之形,又且易人之慮。
列子 : 周穆王 : 1 : 相似段落 - 中國哲學書電子化計劃 
 
 
2022.5.24 tue. link  #壁抜け  
解奴辜という方士(幻術師)のこと。
解奴辜,字不详,不知是何郡国人也,生卒年不详。东汉末年方士。能隐没身体不使人见,出入不经过门户。能变换成各种物体的形状,用来欺骗迷惑人。
解奴辜_百度百科  
《后汉书·方术传下·解奴辜》: 
 
2022.5.23 mon. link  #詩論  
 詩を書くというのは、夢を見るようなものだと思う。昔、父が死んだ後、あたしはずっと、なぜ(あんなに好きだった)父を捨ててアメリカに行っちゃんたんだろうと考えていた。そしたら毎晩、夢を見た。伊藤比呂美『ショローの女』 
 
 
2022.5.22 sun. link  #ナンセンス  
頭脳の中に重くたれこめる混沌の気を盗もうと企てる詩人の志、つまり詩は、本来、ナンセンスの味方なのである。味方というより、ナンセンスに自らならなければ詩という幼神をかいまみることさえできないであろう。幼神に逢うという冒険はナンセンスとの出逢いであり、詩人をして、詩そのものをナンセンスのままに原型させることを要求する。
草森紳一「ナンセンスの練習」 
 
我々は、時には子供のようでありえても、いつでも子供ではありえないのは、社会ごとに生きているからだ。ナンセンスの世界へ突入するには、我々のまわりに渦巻いているセンスというガス状の気体をぶち破って越えねばならないのであるが、していつも越えられるとはかぎらないのである。もうほんとに、稀にしかナンセンスに合体できなくなってしまっているのだが、この稀を浴びるには、やはり練習という愚が必要になってくる。
同前 
 
 
2022.5.21 sat. link  #壁抜け #列子  
中國的變戲法(又稱幻術、魔術)到底起於何時,已難考證。《列子·周穆王篇》載:“周穆王時,西極之國有化人來,入水火,貫金石,反山川,移城邑;乘虛不墜,能實不礙。千變萬化,不可窮極。”唐代雜技和幻術空前繁榮,幻術節目中的“走火術”、“種瓜”、“植樹”,不但流行於本土,而且還傳入了日本。
鵝幻彙編_百度百科  
2022.4.23 sat. 
Œuvre de Lie-Tzeu, in Les Pères du système taoïste, Léon Wieger, Imprimerie de Hien-Hien, 1911- 1913 (BNF 39451974) ; réédition, Paris, Cathasia, coll. « Les Humanités d’Extrême-Orient », 1950 (BNF 32385215)
Lie Zi — Wikipédia  
献県 かCaractères chinois : etymologie, graphies, lexiques | 東京外国語大学附属図書館OPAC 
 
2022.5.18 wed. link  #推敲  
思想、春泥の庭に知るを取るdone : 「大都会…」以下を一部改めて note に投稿散策|mataji|note done : 冒頭の「思想」以下を追加 
2022.5.17 tue. link  #詩論  
詩において言葉は、レゴ・ブロックのように自由に組み合わせられる。言葉のブロック遊びとは、言い換えれば、言葉のダンスです。それ自体を楽しむ行為としてのダンス。詩的言語とは、ダンス的な言語です。(…)そして深い勉強とは、ダンサーが身体を柔らかくするように、言葉を柔らかくして=自己目的化してから、その上で、新たなしかたで言語を道具化することなのです。
千葉雅也『勉強の哲学』
  
 
2022.5.16 mon. link  #詩論  
國分  詩の読書体験というか、詩体験ってどういう感じなの?千葉  言語は物質ですからね。だから、詩を読める、読めないという言い方はあてはまらなくて、詩は意味を理解するものじゃない。オブジェクトなんです。國分  東浩紀さんがツイッターで、最近はワープロで書くから文章をブロックで把握していると言っていたんだけど、僕も完全にそうなんだ。ブロックというか段落で把握している。一文一文読むというより、ブロックとして見て、何かブロックの調子が悪いと、内容を精査する。千葉  へえ、面白い。國分  あるブロックの次のブロックがこの大きさだと、建築の構造上間違っているみたいな判断なんだよね。千葉くんがまず言葉の配置に目が行くと言ったのは、ちょっとその感覚に近いかなと思った。
國分功一郎・千葉雅也『言語が消滅する前に』 
 
 
2022.5.14 sat. link  #詩論  
その時 赤い傘が一つ 
――――
哲学が重大な発見を導くことはありえない。それはただ、すでになされた発見についての語り方の一つに過ぎない。―ポール・ディラック
 
美しき物理学bot on Twitter から。 
2022.5.13 fri. link  #詩論 #推敲  
推敲するほど劣化する問題 
2022.5.12 thu. link  #書評  
人物の配置が立体的。done : 可として note.com に投稿。兄弟殺し|mataji|note 
 
2022.5.11 wed. link  
鶏肉done : 軒を噛む月|mataji|note 
――――
自由ということ。または殺人者のようなもの|mataji|note 
 
2022.5.10 tue. link  
右へ行けば青梅街道 
2022.5.9 mon. link  
露は伐り行く 
2022.5.8 sun. link  
年秋、松の声...星を知らず、人間も吹いた。――――
影が曲がる、釣瓶落とし 
2022.5.7 sat. link  
シブ、ゴブ、ロクブ、オイチョカブ 
2022.5.6 fri. link  
法隆寺の六尺|mataji|note ――――
湯の花、茶の湯が流れ出るのを見る巡礼の旅done : 中に茶蛙|mataji|note 
 
2022.5.4 wed. link  
その旅行家はどこかの音楽学校を出たらしい。それら惑星のうちの一つの事情|mataji|note  
2022.5.3 tue. link  
その時の出来事が、その地域で統一された遺産に昇華された古代人たちの、物語の没落のすべてが要求されている。 
2022.5.1 sun. link  
必死に試みる