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2013-01-05
宇治山田の米友とは、「呼ばれる人物」か
引き続き『大菩薩峠』を読まずにすますプロジェクト。

先に作った『大菩薩峠』の人物相関図が役に立つものではなかったので、縮小版『大菩薩峠/百』の相関図を作った(クリックで拡大)。


この図で奇妙なのは、米友の人間関係が拾われていないこと。

宇治山田の米友は『大菩薩峠』で最もひんぱんに登場する人物である。
- 宇治山田の米友とは
- 出会わない二人――『大菩薩峠』はすれ違いドラマ
- 「竜之助版」と「米友版」の『大菩薩峠』

そういう人物がなぜこの図に登場しないのか。
『大菩薩峠/百』は原文の各巻から長い段落を抽出して、全体を100分の1余りに切り縮めた抄録版。
ということは、米友は長い段落より短い段落に現れる人物といえる。
縮小版の『大菩薩峠/百』にも米友の名だけは現れるが、全体で100段落ほどのうち3段落で出てくるだけで、原文で最も登場する人物にしては少ない。米友の名が現れる3つの段落のうち、は65段落あり、そのうち3つの段落に米友の名が現れる。1つは米友の独白、あとの2つは女性(誰かはわからない)の口調で米友にしきりに呼びかけている長い台詞である。

とりあえずの仮説。米友とは、「呼ばれる人物」である。