台所のヨブ v2
仕事先のソファで、女性と話し込んでいた。
話題は仕事のことだが、もっと個人的に親密になれないか、
わたしはそればかり考えている。
夜中の二時である。
そんな時間にそんな場所にいるわけがないから、これは夢である。
記憶しておいて詩か短文の材料にしようと思う。
相手は実在の人物だから、名前は変えなければならない。
シチュエーションも工夫したほうがいい。
そこで、夢は次のように書き換えられた。
書き換えも夢の中で行われた。
冷や飯に味噌汁をぶっかける。
夕方、台所のテーブルで、わたしがそういう食事をしている。
そこへ妻だという女が暗い顔で帰ってくる。
わたしの裁判を傍聴にいったのである。
主文の言い渡しまで三時間ほどかかるらしい。
ということは、死刑である。
もともと死刑か無期かの裁判なので、死刑はありうる。
わたしが何をしたのかはわからない。
罪はなくて、罰だけある。
最初の夢がどういう訳でこのように変わってしまったのか…。
この夢は「台所のヨブ」と名付けられた。
命名も夢のなかで行われた。
話題は仕事のことだが、もっと個人的に親密になれないか、
わたしはそればかり考えている。
夜中の二時である。
そんな時間にそんな場所にいるわけがないから、これは夢である。
記憶しておいて詩か短文の材料にしようと思う。
相手は実在の人物だから、名前は変えなければならない。
シチュエーションも工夫したほうがいい。
そこで、夢は次のように書き換えられた。
書き換えも夢の中で行われた。
冷や飯に味噌汁をぶっかける。
夕方、台所のテーブルで、わたしがそういう食事をしている。
そこへ妻だという女が暗い顔で帰ってくる。
わたしの裁判を傍聴にいったのである。
主文の言い渡しまで三時間ほどかかるらしい。
ということは、死刑である。
もともと死刑か無期かの裁判なので、死刑はありうる。
わたしが何をしたのかはわからない。
罪はなくて、罰だけある。
最初の夢がどういう訳でこのように変わってしまったのか…。
この夢は「台所のヨブ」と名付けられた。
命名も夢のなかで行われた。