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2017-01-21
男同士の相合傘かと…

画像検索でヒットした男同士の相合傘。歌舞伎の場面らしいがなんの芝居なのかと、さらに絵師の名前「国周」で検索したら上のサイトに行き着いた。
豊原国周、明治3年(1870)の作。
描かれているのは、細川勝元役の沢村訥升(二代目)と鞠ヶ瀬秋夜役の市川左団次(初代)。
演題は Kusunoki Ryû Hanami no Makubari。

「はなみのまくばり」で検索したら、こちらがヒット。
本作は、初演時には時代設定や登場人物の背景が室町時代のそれに倣ったものになっていたことから、二代目河竹新七はこの作品をすくなくとも初演の数年前から書きはじめていたことがうかがえる(江戸時代には幕府を批判するような台本は書けなかった)。初演後はすぐに、時代設定・登場人物ともに実録風に改訂されている。
- 樟紀流花見幕張 - Wikipedia

ウェブコンテンツの豊かさもたいしたものだが、ここまで連れてきてくれる Google 検索もありがたい。
これで、「細川勝元」とあるのは「松平伊豆守」の名が出せなかったため、また「鞠ヶ瀬秋夜」は「丸橋忠弥」の音をかよわせたものとわかる。
というわけで、相合傘といった色めいたものではなさそう。
なお、二代目河竹新七は後の河竹黙阿弥。