citation à l’ordre du jour
平子友長「ベンヤミン『歴史の概念について』 : 最初の六テーゼの翻訳について」は、いわゆる「歴史哲学テーゼ」のうち最初の6テーゼについて、定評のある既訳を検討し再訳を提起したもの。国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている。
以下は、「歴史の概念について」で使われたフランス語 citation à l’ordre du jour の翻訳に関する条からメモ。
citation については、「軍人または部隊の軍功を称えて表彰すること」の意として、citation à l’ordre du jour 全体の訳を「日日命令による顕彰」としている。
以下は、「歴史の概念について」で使われたフランス語 citation à l’ordre du jour の翻訳に関する条からメモ。
日本陸軍は,このl’ordre du jourに「日日命令」の訳語を当て「にちにちめいれい」と読ませた。原田政右衛門『大日本兵語辞典』(1921年)によれば日日命令とは「上官より下級者,高級指揮官より部下軍隊,司令部に下す命令には作戦と日日との二種あり,作戦命令とは・・・軍隊の敵に対しての行動を律する命令全般にして,日日命令とは軍隊の内務,人事の取扱,人馬補充,戦場掃除,俘虜の取扱,雑役勤務等直接作戦に関係せざる事項を規定するものにして『某師団日日命令』の如く団体の呼称を冠す」とある。
citation については、「軍人または部隊の軍功を称えて表彰すること」の意として、citation à l’ordre du jour 全体の訳を「日日命令による顕彰」としている。